囚われの女

マルセル・プルーストの「失われたときを求めて」第5篇を大胆で自由な解釈で映画化。祖母とメイド、恋人のアリアーヌと共に豪邸に住んでいるシモンは、アリアーヌが美しい女性・アンドレと関係を持っていると信じ込み、次第に強迫観念に駆られていく。
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©Corbis Sygma- Marthe Lemelle

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ノー・ホーム・ムービー

シャンタル・アケルマンが撮った最後の作品で、ポーランド系ユダヤ人である自身の母ナタリアの最晩年の日常をビデオ撮影したドキュメンタリー。アケルマンはブリュッセルの母の自宅で生活を共に過ごす。キッチンで料理し、食事する母娘、外国からテレビ電話越しに会話を交わす二人。母はもう部屋から外に出ることはない。その母から語られるのは日々の出来事や家族の思い出、そしてアウシュビッツ収容所で過ごした記憶だ。撮影後にナタリアが亡くなると、シャンタルもまた本作が完成後に自らこの世を去った。

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